熊にやられた人は、熊のことをよく知らずに軽い気持ちで
山に入ったと思うよ。例えば、音の鳴るものを持ってなかったとか
背中をみせて逃げ出したとか。10メートルかそれ以上離れた状況なら
立ち止まって睨み合い程度でで熊のほうが逃げていく。
山菜取りに夢中になって熊と数メートルの距離でばったり
出くわしたら、熊も自分を守るために声をあげて威嚇してくる。
武器を持っているかもしれない人間を前に、熊は自分が逃げたら後ろから
撃たれる恐怖があるから攻撃態勢をとる。熊は人が車や重機を運転したり
銃で仲間が駆除されたり、高い木もチェンソーでなぎ倒すのを観てきてるので
何でもできる人間に対する恐怖感は大きいと思う。
10年位前に、北斗市の山林で山菜取りの男性が熊に殺された。
仕事の昼休みに同僚と二人で山に入り、昼休みが過ぎても一人
戻らず、翌日に頭部裂傷と太ももを食われた遺体が発見された。
しかし、不思議なことに内臓は一切手がつけられていなかった。
それは、胸ポケットにあった無線機が、行方不明後に何度も交信しようと
同僚が連絡をとり続けたため、無線の音に驚いて脚部を少し食った
後に遺体を置いて逃げ出したのではないかと言われている。
普通は、腐りやすい内臓を先に食ってから、人が追ってこない安全な場所まで
引きずって、土の中に埋めて保存食にするはずなんだけど。
熊は、その後ハンターに射殺されたが、ハンターの予想どうり２〜３歳の
若熊だった。供養？のためとか言ってみんなで肉を持ち帰って食ったらしいが
俺は人を食った熊なんてとても食う気がしない。
恐らく、この男性は①山菜取りの夢中になって熊の存在に気づかなかったとか
②鈴やナタなど何も持たずに山に入った③熊をみて逃げ出した④若熊だから好奇心
旺盛で男性を追い掛け回したとか、原因はいくつか想像してみた。
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